花粉症の新しい治療薬(ビラノア)と(デザレックス)

2016年11月から保険適用の対象となった「ビラノア」と「デザレックス」は、第二世代の抗ヒスタミン薬です。
抗ヒスタミン薬にはアレルギー反応の原因となるヒスタミンを抑制したり、ブロックすることによりアレルギー症状を緩和する効果があります。
どちらの薬もアレルギー性鼻炎・蕁麻疹・花粉症・皮膚疾患に効果を発揮します。

ビラノアの有効成分はビラスチンで、デザレックスや他の薬よりも効き目が早いという特徴があります。
用法・用量は15歳以上に1日1回1錠を空腹時に服用となっていて、空腹時に効果を発揮するというのも特徴です。
食後に服用した場合では約40%も効果が低減してしまうので、空腹時に服用することを心がけましょう。
また、他の抗ヒスタミン薬では服用後に眠くなるという副作用がありますが、ビラノアではその副作用が起こりにくいというメリットもあります。
眠気の出やすさは他の抗ヒスタミン薬と比較すると低くなっている為、自動車運転への注意喚起がありません。
そして、従来の花粉症薬と比べると低価格となっているので、ビラノアはコストパフォーマンスが優れている薬であると言えます。

デザレックスの有効成分はデスロラタジンで、人気の花粉症薬「クラチリン」の主成分ロタラジンの進化系とされる薬です。
用法・用量は12歳以上に1日1回1錠を任意の時間に服用可となっていて、いつでも飲むことができます。
ビラノアは空腹時でなければ充分な効果が発揮されませんが、デザレックスは食後の服用制限は無いので飲みやすい薬であると言えます。
また、ビラノアと同様に眠くなる副作用が起こりにくいというのも嬉しいメリットです。

さらに、デザレックスが1日1回の服用で1日あたりの薬価が69.4円となっているのに対して、ビラノアは1日1回の服用で1日あたりの薬価が79.7円ですからコストパフォーマンスが優れているという特徴もあります。
ただし、ビラノアとの効き目の比較結果では、ややビラノアの方が効き目が良いという結果になっているので効き目は若干劣るものと考えられます。
ビラノアも従来の薬と比べると安いですが、より安く済ませたいのであればデザレックスを処方してもらうのがいいでしょう。
これら2種類の新薬が登場したことでアレルギー治療薬の選択肢が増え、薬を切り替えることでより高い効果が期待できることも充分に考えられます。
そのため、症状の重さや副作用だけでなく、自分の生活スタイルに合わせて選ぶことが大切であると言えます。

ビラノアとデザレックスの正しい服用方法

花粉症の薬であるビラノアやデザレックスを服用する場合には、薬を飲む時間帯だけでなく、用量にも気を付ける必要があります。
これらの薬は飲みやすい錠剤タイプの薬で、服用する際には水やお湯などで飲むことができます。
しかし、お茶やコーヒー等と一緒に飲むと効果が低減したり、副作用が強く出てしまう場合があるので注意するようにしましょう。

ビラノアの錠剤としては、有効成分のビラスチンが20mg配合されている製品が販売されているので、服用時にはこれを1錠飲むようにします。
この薬の服用は空腹時にすることとなっていますが、具体的には食事を取る約1時間前、または食事をした後2時間以上経ってからとなっています。
それ以外の時間帯にビラノアを服用してしまうと十分な効果が得られない為注意するようにしましょう。

また、ビラノアを服用する場合には併用に注意を要する薬剤がいくつかあります。
その一つが抗生物質のエリスロマイシンです。
心臓病や高血圧の治療に使用されるジルチアゼムとの併用にも注意が必要です。
これらの薬剤と一緒にビラノアを飲んでしまうと、有効成分の血中濃度が上昇してしまう為副作用が強く現れてしまう可能性が大きいです。

デザレックスの錠剤としては、有効成分のデスロラタジンが5mg配合されている製品が販売されているので、服用時にはこれを1錠飲むようにします。
ビラノアとは違い、デザレックスは食事による影響を受けにくい薬です。

ただし、薬の併用にはビラノアと同様注意が必要となっています。
抗生物質のエリスロマイシンの一緒にデザレックスを服用してしまうと、この薬の血中濃度が上がってしまい副作用が強く出てしまう可能性があります。
また、飲み忘れに気づいた時にはすぐに1錠を服用しますが、次の服用時間が近い場合には1回分をとばすようにします。

2つの薬とも、肝臓や腎臓の良くない人、高齢の人などは使用するにあたって注意喚起がされています。
また、持病やアレルギーのある人は慎重に使用しなくてはいけません。