ザイザルは、花粉症をはじめとしたアレルギー症状の治療薬のひとつです。
抗ヒスタミン薬と呼ばれる中でも新しい部類に入る内服薬で、錠と液状の2種類が主体となります。
後発ということもあって、アレルギー症状を抑える力が強い上に、眠気や口の渇きといった服用後の弊害も極力抑えこまれた優秀な薬です。
ここでは、薬の有効成分が効力を示す症状の範囲や正しい服用量・服用方法について、購入経路や市販品についてを詳しく解説していきます。

ザイザルの適応症は幅広い

ザイザルは、イギリス・ロンドンに本拠を構えるグラクソ・スミスクライン社によって開発・販売された、アレルギー治療薬です。
アレルギー症状の出現に関与する、体内物質・ヒスタミンの活動を制限する役割を持つため、抗ヒスタミン薬と呼ばれます。
グラクソ・スミスクライン社がザイザルを発売したのは2010年のことで、歴史の長い抗ヒスタミン薬の中では比較的新しい部類に分類される、第二世代の抗ヒスタミン薬です。

花粉症アレルギー症状にザイザルが効く理由は、主成分であるレボセチリジン塩酸塩の持つ効果が大きく作用しています。
花粉症の原因である花粉や、通年性アレルギーのハウスダストなど、アレルギーを引き起こす物質「アレルゲン」が体内に侵入した時、異物を体外に追い返す通常の反応より過激な状態がアレルギー症状です。
しかし、有効成分・レボセチリジン塩酸塩はこれを正常な反応へと和らげる効果があります。
免疫系統の細胞である肥満細胞がヒスタミンを放出し、神経受容体(H1受容体)と結合することによって症状が出る仕組みであり、レボセチリジン塩酸塩がこの結合をブロックしています。

これにより、ザイザルを服用することで季節性アレルギーである花粉症や、通年性アレルギーであるハウスダスト・ダニや特定の食品によるもので起きるアレルギー性鼻炎を緩和します。
くしゃみ・鼻水に大きな効果を発揮し、同時に鼻づまりやかゆみも緩和する働きがあります。

ザイザルは花粉症の他、じんましんや湿疹の薬として、アレルギー症状に広く作用します。
花粉症薬のイメージが強いですが、ヒスタミンとH1受容体の結合をブロックする薬効により、侵入物によるアレルギー反応の緩和に役立つ薬と覚えておきましょう。

ザイザルの用法・容量

成人の場合基本的には1日1回、1錠(5mg)服用するのが正しい用法・用量となります。
1日の最大用量は10mgとなっていますが、じんましんや発疹といった一部の症状に適用される用法であり、通常は1日5mg服用することと添付の説明書にも記載されています。

眠っている男性服用するタイミングは、数ある抗ヒスタミン薬の例にもれず就寝前がベストとされています。
その理由は、服用した後に発生する可能性が高い眠気症状であり、かなりの確率で起きるとされている作用です。
服用後にレボセチリジン塩酸塩の血中濃度が最も高まる時間帯はおよそ1時間後とされており、薬の効果が半減するタイミング、すなわち眠気が抜けるタイミングが7~8時間後となります。
そのため、入眠前に服用することでリスクを減らせるという訳です。

また、アレルギー症状による咳は夜中や朝方に特に酷くなる傾向にあります。
そんな時、ザイザルのアレルギー症状を抑える効果に加えて、強い眠気を利用してその時間帯を乗り切るという風にも利用できます。
7~8時間後には眠気も抜けてくるので、朝はすっきり目覚めることができるということです。

この強い眠気症状に加えて、口の渇きや吐き気といった抗コリン作用も出ることがあります。
特に服用後に出る眠気は、自動車の運転や危険な機械類の操作、高所での作業が控えている日中に出現すると非常に危ないため、たとえ飲み忘れたとしても日中には飲まないように注意しましょう。
その場合も、晩に飲む量は通常どおり10mgであり、決して倍の量を服用しないでください。
ザイザルは即効性が高く、湿疹やじんましんが発生してから飲んでも効力があり、しかもその薬効成分は24時間持続します。

ザイザルは病院で処方される

処方する薬を選んでいる薬剤師病院で処方されるものと同じであるスイッチOTC医薬品や、薬の成分をそのまま市販化したジェネリック医薬品など、現在は優秀な薬を病院に行かずとも購入できるケースが増えてきました。
アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬も例外ではなく、色んな種類の製品が病院以外でも入手することができます。

しかし、ザイザルは第二世代に分類される比較的新しめの製品であり、まだスイッチOTC医薬品やジェネリック医薬品は販売されていません。
そのため、ザイザルを使用したい場合は病院の診察を受けた上で処方してもらう必要があります。
薬剤師が常駐する薬局でも、医師による処方箋がない限りは購入することはできません。

もし、医療機関に忙しくて行けないなどの理由があって入手できない場合、効き目が似た抗ヒスタミン薬のスイッチOTCやジェネリック医薬品(市販品)を利用するのも良いでしょう。
効き目が似ているジェネリック製品としては、コンタック鼻炎ZやストナリニZなどが挙げられます。
いずれも服用方法や用量はザイザルと同じであり、効果の強さは同じです。効能は、くしゃみや鼻水といったアレルギー症状の緩和が主体となります。
ジェネリックの魅力である、価格が低い点も大きなメリットでしょう。

ただし、この2つの製品はザイザルよりも眠気の作用が強い傾向にあります。
それは、レボセチリジン塩酸塩はR体だけを抽出して使用しているのに対して、この2つはR体とS体が含まれています。
このS体が問題で、眠気を強める元凶となります。対象年齢も、15歳以上と制限がついているため注意しましょう。
過去にザイザルを処方してもらった経験があるならまだしも、薬効成分に対するご自身の適性がまだ分かっていない段階なら、まずは医療機関で診察を受けることをおすすめします。

通販からでも入手可能

ジェネリックなど市販品が存在しないため、通常ではザイザルの入手経路は医療機関のみとなります。
しかし、海外から輸入という形であれば通販で入手することも可能です。
グラクソ・スミスクライン社の製品をそのまま輸入するため、医療機関で処方される薬品と変わりません。
もちろん、薬効成分や持続時間・効能なども全く同じです。

方法としては個人輸入の形か、輸入代行業者に注文して買う形、大きく分けてこの2つのルートになります。
ただし、個人輸入の場合は英語が堪能である必要があり、送料や商品の安全性も考慮するとあまり現実的ではありません。
大抵は、輸入代行業者に頼る形になるでしょう。

価格は20日分で1400~1500円前後あたりであることが多いです。
セール期間中や、購入金額によって送料が無料になる場合など価格の変動も大きいため、買うタイミングをしっかり見極める必要があります。
ただ、あまりに安すぎる業者を使用するのはおすすめできません。
きちんと国から認可を受けている業者は、ある程度価格は安定しており大幅な値段の上げ下げが少ない傾向にあります。
明らかに安すぎる通販業者は疑った方が良いでしょう。

また、現在厚生労働省から許可されている個人の最大輸入量は30日分までとなっています。
個人の輸入の場合はこのことを留めておくと同時に、輸入代行業者を選ぶ際の基準にしても良いでしょう。
最大60日分購入できるとうたっている業者は、あまり信用できません。
法律を遵守していない業者の場合、トラブルの際の保証が確実に得られるという確証がないからです。
正規品を輸入していない可能性など、問題はいくらでも考えられるので、少し高くても正規の業者から購入した方が良いでしょう。